新しい記事 ≪≪≪≪≪ トップページ ≫≫≫≫≫ 古い記事

秒速5センチメートル 「コスモナウト」の舞台を訪ねて 〜 種子島1

Tweet


新海誠監督のオリジナル作品「秒速5センチメートル」に感動して、ロケ地訪問の旅に出ました。

「秒速5センチメートル」は、「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3本の短編の連作として構成されていて、そのうちの2作品目「コスモナウト」の舞台が、鹿児島県の種子島(特に中種子町)です。
直行便が無くてそう簡単には行けない場所なので、2010年のゴールデンウィークを利用しての旅です。秒速5センチメートルは2007年の作品ですが、2009年にはじめて目にしましたので遅れ馳せながらの訪問です。

映画に登場する風車を至近距離から
■日程:
5月1日 羽田(東京)→鹿児島、鹿児島→種子島
5月2日 種子島にて探索
5月3日 種子島にて探索
5月4日 種子島→鹿児島、鹿児島→羽田(東京)

正直なところ、もう一泊したい所だったのですが残念ながら、鹿児島から羽田に向かう便が満席続きで、4日の朝一の便しか取れなかったのでこのような日程になりました。

行く前には、参考URLにある『写真でイメージする「秒速5センチメートル」』の写真と記事を大いに参考にさせて頂きました。

■参考URL
・写真でイメージする「秒速5センチメートル」
http://www.eurus.dti.ne.jp/~nagi/makotomeguri6

【関連】
「桜花抄」の舞台を訪ねて〜岩舟1
「桜花抄」の舞台を訪ねて〜岩舟2
「コスモナウト」の舞台を訪ねて〜種子島2 準備編
「コスモナウト」の舞台を訪ねて〜種子島2


続きは、中身を見た人でないとわからないかと思いますが、ご容赦を。


以下、コスモナウトに登場するシーンの順で。

■中種子(なかたね)高校
中種子高校校門から

主人公の、遠野貴樹(タカキ)と澄田花苗(カナエ)が通う高校で何度も登場します。

敷地内には無断で立ち入れないので、校門から写真を撮らせてもらいました。

バイク駐車場
また、花苗が遠野くんを待ち構えて合流していたバイク置き場は校門から入ってすぐ左にありました。

道路からの撮影なので、ハッキリ言って木が邪魔です。フェンスの網の間から撮影しました。

映画に登場したシーンは奥に見える白い建物側から、逆に道路側を見たシーンです。映画のシーンの一番奥のフェンスの向こうが道路だったんだと現地を見てわかりました。

ロケット打ち上げの写真パネル
高校の廊下のシーンで、チラッと出てきますが種子島宇宙センターから打ち上げられたロケットの写真パネルです。

こちらは、1泊目のホテル門倉亭 南荘さんの食堂にあったパネルを撮影したものですが、2泊・3泊目のグリーンホテル さかえさんの廊下にもやはりありました。
三菱重工やJAXAが島民に配布しているのか、販売しているのかちょっと気になる所です。でも、高校がわざわざ購入するとも思えないので、主たる公共機関には無償で配布しているのかな??


カブは高校生のアシ!
ちなみに、最初にコスモナウトを見た時は、「カブに乗っての通学ってちょっと変なの。種子島ってそうなのかなぁ?」と漠然と思ったものですが、種子島では本当にカブに乗ってる人が多い。というか、自転車は全く見かけなかった。自動車系(トラック、バス含む)か、カブか、スクーターか、お年寄り用電動カートにしか出会いませんでした。(あ、宇宙センターには「ロケット」もありましたが…笑)

写真は、風力発電の風車のある「中種子中央運動公園」の駐車場にあったカブです。たぶん、中種子高校の生徒さんの物でしょう。

種子島って、ほぼ平坦と書いてあったけれど実際に行ってみるとゆるい坂道が半分以上と言っても過言ではない程、坂道が多いのです。自転車は体力的に相当厳しいので、自然とバイク利用になったのでしょうね。

にしても、異常にカブが多いのはホンダが商売上手なのかな?



■アイSHOP 石堂店
アイSHOP石堂店(昼間)

種子島のあちこちにある、一番多いコンビニ「アイSHOP」の1つで、中種子高校と同じぐらいよく登場する重要な場所の1つです。

ただ、残念ながらアイSHOPのトレードマークである、赤と青の横線の入った看板がありませんでした。事前確認でGoogle Mapsのストリートビューでも看板が見えなかったので、ひょっとしてお店を廃業しちゃったのでは…と思っていたのですが、お店は健在でした!

お店のおじさんにお話を伺ったところ、「台風で看板が破損してしまい、落ちてきたら危険なので撤去してしまった。が、お金がかかるので新しい看板は取り付けていない。」との事。

アイSHOP 石堂店(夜間)

朝7時から夜9時まで営業との事で、夜8時頃に食後のコーヒーを買いに行った時の様子です。

うーん、やはり上の看板が無いと全然違う感じです。というか殺風景過ぎです。

余りに納得出来ないので、お店のおじさんに「コスモナウト募金」を始めては?と提案し、第一号として少しばかりの募金をして来ました。願わくば、募金箱が設置されて、現地を訪れたファンが募金して、いつか看板が復活しますように…。

ちなみに、ベンチで佇んで短時間に観察した限りでは遠方からわざわざ来るファン以外は地元の方が農作業の合間に利用するといった感じで、ほぼ100%リピーター利用のようでして、看板が無くても商売には影響が無いようです。(なので看板復活にはファンの力が必要じゃないかと思うのです)

デーリィコーヒーとヨーグルッペ
これも重要なアイテムです。

貴樹が「これウマいんだよ」と、いつも帰る途中にアイSHOP石堂店で買い求めていた「種子島コーヒー」は、今は「デーリィコーヒー」と名前が変わってしまったようだけど、しっかりお店にありました。花苗は「いつも真剣」に選んでいたようですが、作品中では1回目に選んだのが「ヨーグルッペ」で2回目が「種子島コーヒー」の小さいタイプ。

5月2日のお昼にお店に寄ったところ、なんと!福岡から来たという「同じ目的」の若者二人組とお店のベンチで出会いました。車で山崎まさよしの「One more time, One more chance」をかけながら、デーリィコーヒーとヨーグルッペを飲んでましたからすぐわかりました(笑)

デーリィコーヒー500mlタイプ
ちなみに、5月3日の昼に行った時には、デーリィコーヒーが品切れになってました。単に人気があるのか、ファンが買い占めたのか(?)真相は不明ですが、4日の朝にはたっぷり補充されていた上、貴樹がいつも飲んでいた500mlタイプもありましたので、当然500mlタイプも買い求めました。

惜しむらくは、ヨーグルッペも買って右に並べて映画のシーンを再現しなかった事かな。



■中種子町役場を見上げる風景
中種子町役場を望む風景
事前情報により「グリーンホテル さかえ」から見た風景との事だったので、2泊目3泊目の宿泊をこちらにしました。(1泊目は宇宙センターに近い南種子町の観光ホテル門倉亭 南荘」に宿泊しました)

2泊目は混んでいて角度の違う部屋でしたが、3泊目はお客さんが少なくて「お部屋を変えましょうか」と、ホテルのおばちゃんの方から提案があり、すかさず205号室をお願いしたところ快諾頂き、念願の風景が撮影出来ました。




■中山海岸
中山海岸(2日午後)
花苗が朝に夕に懸命にサーフィンの練習をしていた海岸です。

国道58号線から、アイSHOP石堂店の所で曲がって海に向かって行くと中山海岸に到達します。


中山海岸(4日早朝)
花苗は早朝と放課後にサーフィンの練習をしていたようで、出発の4日早朝に早起きして中山海岸に行ってみたところ、未だ6時台だというのに数人のサーファーが練習していました。

確かに、2日午後よりも波があってサーフィンに適しているようでした。

中山海岸の早朝の空
ちなみに海を背に、空を見上げてみると実に青空と雲と赤い太陽のコントラストが美しい。

映画をよくよく見直してみると、とても印象的な空が描かれていて、やっぱり種子島の空って綺麗だなと思う。




■バイクで通う坂道
通学路?
アイSHOP石堂店から中山海岸に向かう途中にある道です。アップダウンのある様子がちょっと似てるかな?と思ったのですが、改めて映画を見直すと周囲の風景が違っていました。

この手の道は本当に沢山あって正直わかりませんでした。

ただ、気づいた事が1つ。西之表、中種子、南種子の市街地以外は「信号機」がありません。あちこち信号機だらけの東京の基準で考えると不思議な感じですが、幹線道路以外殆ど他の車が来ない状況からすると、そういう道路での信号機は確かに必要ないのかも知れません。

信号機が無いだけに、道路を横切る人や猫ちゃんが多いのも確かでよくよく注意する必要がありました。実際、運転中におばあちゃんが道路を横切っていて渡りきれず、ブレーキを踏んでかなり減速したのが1回と、猫ちゃんが堂々と(?)横断していてブレーキを踏んでもそのまま悠々と渡っていて完全に停止して猫ちゃんを渡らせたのが1回ありました。都会の猫なら車を見て恐怖で固まって動けなくなるか、大急ぎで走って道路を横切るでしょうに。本当に車に慣れていない感じがします。



■風車を望む草原
風車のある風景
実は、今回の旅で「一番行きたかった場所」です。あんな草原で風車を見ながら、ゆっくり出来たらどんなにいいだろう…と。

写真ではなかなか伝わらないのだけれど、谷を挟んで目の前に広がる風景は、ぞくっとする程の感動を覚えました。

でも、残念ながらそんなおあつらえ向きの草原なんてありませんでした。それらしき場所はかなり丹念に細い農道まで走って確かめたのですが…。(単に捜しきれなかっただけかも)


ちょっと草原っぽい所
見つけた中で、唯一草原っぽい感じの所が右の写真の場所でした。道路の脇の高台にあるお宅の敷地の一部みたいで、無断で長居するのははばかられます。

写真の場所の右に、風車の丘が見えます。(写真だと小さすぎ、肉眼だと比較的ハッキリ見えるんだけど、不思議ですね。



■種子島宇宙センター
宇宙センターの発射場遠景
種子島と言えば、鉄砲か宇宙センターでしょう。映画でも宇宙センターの存在が伏線になっていますし、告白しようとした花苗がロケットの発射を見て貴樹の本当の気持ちに気づくという重要なシーンにもなっています。

写真は、センター敷地内の展望所から見たロケット発射場です。次回の打ち上げが、なんと再来週の2010年5月18日午前6時44分とのこと。もうちょっと前倒ししてくれたら、打ち上げが見られたのに…と勝手な事を言ってしまいます。

当たり前ですが、ロケット発射はショーではありません。見学者の都合ではなく、宇宙での都合が最優先。前回の打上は何と!午前2時過ぎだったとの事で、島民の了解を得ての打ち上げだったとの事。島民の生活よりも打ち上げ時刻優先だったとは、恐れ入りました。

国道58号線
ちなみに、ロケット打ち上げの様子を島内の色々な視点から見るシーンのうち国道58号線からのシーンがあり、到着して最初に通ったときここだ!とわかりました。

帰宅後に映画を見直してみると撮影ポイントは、写真の右側に写っている白い建物辺りのようです。同じ構図で撮影出来なくて残念。次回の課題です。




■種子島空港とJACの機体
(新)種子島空港

コスモナウトでは出てこないのですが、秒速5センチメートルの1シーンに貴樹が島を出て東京に行った事を示す映像としてチラッと出てきます。

ただ、こちらも帰宅後に映画を見直してみるとどうも「旧種子島空港」っぽい感じでした。少なくともこの写真とは違っています。旧種子島空港は宿の近くにあったのに、一度も行きませんでした。残念。これも次回の課題です。


実際に乗ったJACの機体
鹿児島−種子島間の移動で実際に乗ったのはボンバルディアのDHC-8-Q400という機体でした。例の胴体着陸が何件か発生している機体です。

ちなみに、貴樹が東京に行くのを花苗が見送るシーンで描かれていた機体はSAAB340Bという機体で、今も現役らしいのですが乗れませんでした。



■感想

・えーっ!中種子高校って3月に閉校してたんですかぁ!!
これが一番の驚きです。ゴールデンウィーク中だから授業やってないのは当たり前で、でも、高校生と思われる子供たちが体育館で練習している声が聞こえてきましたし、駐輪場にはカブも何台かありましたから、まさか、まさかこの3月に閉校してしまったとは思いもしませんでした。

・旧種子島空港の建物が取り壊されている
情報によれば、やはりこの3月から建物の取り壊しが始まったとのこと。残念です。
というか、なぜ旧種子島空港に行かなかったのかが悔やまれます。(もう既に建物が無かったかも知れませんが…)

・遠野貴樹の親って何の職業?
「鹿児島に引越し」と言っても、普通は離島じゃないでしょう。わざわざ種子島に引越してまでこなす必要のあるお仕事…と言えば、やはり宇宙センター関連なのでしょうか?NASDAかその関連会社か、三菱重工かといったところでしょうか?
映画で貴樹のカブにさり気なく「NASDA」って書いてあったのは、関係者の家族だという伏線なのか、単に宇宙に興味があっただけなのか…。

・観光:雄龍・雌龍の岩
雄龍・雌龍の岩
種子島は初めてだったので、秒速5センチメートルのスポットを訪ねる途中で出会った名所にも行ってみました。


・観光:千座(ちくら)の岩屋
千座の岩屋の外観
こちらも、観光ガイドブックには必ず出ていると思われるスポットです。

写真中央に見える山の下部が波で削り取られて、空洞になってます。

千座の岩屋の内部
内部は、観光写真で見るように広大な空間です。

千座の岩屋とは、「千人が座れる程広大な岩屋」との意味ですが、流石に1000人は無理でしょう。入って数百人という処でしょうか。


・宇宙センターの展示
歴代のロケットの模型
無料で見学できる施設の中の展示の1つに歴代のロケットの模型がありました。右に行く程新しく大きくなっています。

無料のガイドツアーにも参加させてもらいましたが、ガイドのお姉さんから聞いたうんちくでは、
---
・ロケットのオレンジ色は、液体燃料用の断熱材を吹き付けたもの。塗装じゃない!
・なぜ種子島に作ったのか?=なるべく赤道に近い方が地球の自転を加速に使えて良いが、検討開始当時(昭和41年)沖縄は未だ返還されていなかったため。
・大型ロケット組み立て塔(白い巨大な建物)の扉は、両開きの引き戸になっていて「世界最大の引き戸」としてギネスに登録されているとか。
・組立て塔から「射点」までの移動は時速2キロメートルなんだって。
・世界に何箇所かロケット打ち上げセンターがあるが、種子島宇宙センターは世界で一番自然が温で美しいのだそうだ。
打ち上げ時の報道陣からの視点
・見学施設の近くの浜辺に白い建物があって、その屋上にひな壇状になった場所がある。報道陣用の打ち上げ取材場所らしい。建物内には記者会見場もあるとか。
---


人工衛星の太陽電池パネル
展示の中にあった、日本で最初の通信衛星の周囲の太陽電池パネルを拡大したもの。なぜ、大小色々な大きさのパネルがゴチャ混ぜになっているのだろうか?なぜ、むき出しの配線なんだろうか?大いなる疑問だ。

たしかに、昔の人工衛星のイメージってこの形だよなぁと思うのだけれど、それにしても謎だ。最近のは一枚パネルというか折りたたんで広げるパネルを使っているし、この斑模様なパネルはまったく謎だ。

・門倉亭 南荘
1泊目に利用させて頂いた、ホテル門倉亭南荘さんは色々な有名人特に宇宙飛行士の方が宿泊したらしく、食堂の天井に沢山色紙が貼ってありました。
「毛利衛」「土井隆雄」「星出彰彦」「野口聡一」「はらたいら」の皆さんのお名前がありました。もっとも、最近は高速艇が出来たので宿泊する人は以前よりも減ったとの事です。

・ウォシュレットが無い
何故か殆どのトイレにウォシュレットが付いてませんでした。確か、種子島宇宙センターのトイレには付いてたかなぁ?慣れれば何ともないけれど、最初は本当に戸惑いました。



■参考URL
写真でイメージする「秒速5センチメートル」(※今回の旅行で大いに参考にさせて頂きました)
http://www.eurus.dti.ne.jp/~nagi/makotomeguri6
・YAHOO! 秒速5センチメートル特集ページ
http://5cm.yahoo.co.jp/
・鹿児島県立中種子高等学校
http://www.edu.pref.kagoshima.jp/sh/Nakatane/f.menu.htm
グリーンホテル さかえ
http://www6.ocn.ne.jp/~sakae008/
観光ホテル門倉亭 南荘<種子島>
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/9441/9441.html
・JAXA 種子島宇宙センター
http://www.jaxa.jp/about/centers/tnsc/index_j.html
・日本エアコミューター:機材紹介「SAAB340B」
http://www.jac.co.jp/entertainment/aircraft_saab340b.html
・日本エアコミューター:機材紹介「Q400」
http://www.jac.co.jp/entertainment/aircraft.html
・雄龍・雌龍の岩
http://www3.pref.kagoshima.jp/suisui/80-nakatane/002/

「桜花抄」の舞台を訪ねて〜岩舟
「コスモナウト」の舞台を訪ねて〜種子島2 準備編
「コスモナウト」の舞台を訪ねて〜種子島2
2010年05月05日 01時55分06秒 by miraclecat - カテゴリ:聖地巡礼



コメント

シャボン玉さんのコメント:

2010年8月に種子島に(仕事で)引っ越した者です。
こちらに来てから「秒速〜」を見て感動してしまいました

貴樹が草原でメールを打つシーンの場所捜索中なのですが
なかなか見つかりませんね。カブで相当うろうろしないと
見つからないかもしれません。

多分、その風景の場所からだと東の端っこ(画面左方向)に
ロケット発射場があるので、打ち上げ見学にも良いところかもしれません。
(もっと近くに見学場はありますが、ざわついてうるさいので・・・)
2011年01月12日 01時27分59秒

miraclecatさんのコメント:

コメントありがとうございます。
種子島に在住とは羨ましい限りです。

本当は、この1月20日の「こうのとり2」打ち上げも観に行きたかった所ですが、平日だとそうも行かずもどかしい思いをしています。またいつか種子島に行こうと思います。
2011年01月19日 01時31分54秒

コメントの追加

:

:
: